代表田中は、教育に興味のない両親の元で一切の強制なく自由に育てられました。
受験勉強ということもほとんどしないまま、入れる高校、大学に入りました。
常に余裕のある環境では、【やればできる!】という強い肯定感が醸成されましたが、一方で就職活動において、初めて学歴の壁(自身の能力や資質ではない、肩書というものの評価の大きさ)にぶつかりました。
 その場で、すぐに自身の評価の低さを認め、5年後にどこの会社にでも入れるだけの実力をつけようと、当時、最も環境の悪い(実力が試される、日々磨かれる)職場を選び、そこで絶えず自身と対峙する日々を過ごすことで、人生の基盤となるような様々な経験を積ませてもらいました。
 これが自身の自立を促進させることとなりました。
 起業した際は、そこまで【自立】ということにこだわっていたわけではありませんでした。
 しかし、成績が上がらない子の多くの口癖が、「無理!」、「できない」であり、既に目の前の問題に向き合うことすら放棄しているようでした。彼らにどう向き合ってもらうか、その解答は、そのまま彼らの【自立】の促進に繋がって行ったのです。
起業の原点である学習塾では、他の塾から拒絶されるような学力の低い子がたくさん来て、周りからは【絶対に無理】と言われた高校進学を果たしました。
 ただ、どうやっても難しい子たちもいました。そこには学力以前の問題があり、塾での解決には限界がありました。そこでたどり着いたのが、放課後等デイサービスでした。
 そこでは、障がいという壁や軽い発達の問題、あるいは家庭の問題などまさに多様を極めるものでした。
 現在においても、やればやるほど、様々な問題と直面しています。
 例えば、世の中全体で人不足なのに、採用されないシニアの活用について。弊社内ではとてもうまく行っていることが世の中全体ではなかなかうまく行きません。今はその問題を考えており、そこからいくつかの方向性や事業アイデアが生まれており、大きな社会貢献ができるものと考えております。
 ただ、根本的な原因で言うと、彼らシニアの意識改革であるとも考えています。ここでも日々考えて、気付いた人たちは定年を超えても、自分たちの道を見つけることができています。
 また、並行して、引きこもりの問題にもぶつかっています。
 最初は、児童の引きこもりの相談から始まり、単に個人の特質では解決できない社会背景などについても考えさせられました。そして、それは今に始まったことではなく、既に始まっていた中高年の問題としてもより大きな問題として上がっています。
 私たちに何ができるか?
 上記の問題は【自立】を導くことによって緩和されるものが多くあると考えています。
 日々の現場で蓄積したノウハウをより広い範囲に活用していくことで、世の中をよりよくできると考えています。
 《関わりと、学びの提供で全ての人の価値ある【自立】に貢献する》と宣言しているように、様々な【自立】に関わる社会問題を点ごとに解決し、それをいずれ線でつなぎ、更には面として、立体として、より大きな問題を解決しうる存在になっていきたいと考えております。

T・N・K LLC 代表社員 田中啓隆